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发布时间
5月17日
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穏やかな表情で静かに横たわる1頭のヤギ。歩くことも、立ち上がることもできません。
それでも、その前には人が足を止め、「今日も来たよ」「頑張っているね」と声をかけていく。
北九州市の動物園で長年親しまれてきたヤギのヨウヘイ。
4月17日、老衰で亡くなりました。17歳でした。
(北九州放送局 眞野隼伸カメラマン)
ヤギのヨウヘイ
北九州市小倉北区にある動物園「到津の森公園」。
ヨウヘイは、ここで2009年4月に生まれました。
マイペースだけど人なつっこい性格で人気を集めてきました。
園内のヤギでは最も高齢の、いわば“おじいちゃんヤギ”。
足腰が弱り、ことし1月、転倒を機に自力で立ち上がることができなくなりました。
急な体調の変化を受け入れきれず、何度も立ち上がろうとし、そのたびに体を壁などにぶつけていました。
それでも、立とうとする動きは何度も繰り返されていました。
通常であれば、細かなケアを行うため、公開を中止する判断も考えられていました。
ただ、ヤギ舎ではキャベツ販売のため常に飼育員が配置されていて、目が届く状態が保たれていました。
こうした環境を踏まえ、来園者の目の届く場所で介護を続けることになったのです。
寝たきりとなり、弱っていく姿を見せることがどのように受け止められるのか。
現場には迷いもあったといいます。
二井綾子 獣医師 「公開を続けることは、大きなチャレンジでした。苦しんでいる姿を見せたいわけではありません。穏やかに過ごしている時間に、命のあり方を一緒に考えてもらえたらと思ったのです。 まだまだ立ちたいという意識があるので、どうしたら少しでもかなえてあげられるのか日々考えながらケアを実行しています」
負担がかからないよう環境を整えながら、ケアが続けられました。
ファンから心配する声が届いたことを受け、介護の様子はブログやSNSで発信されました。
ヨウヘイの様子が投稿されるたびに「みんな見守っているよ」、「ただ生きていることが素晴らしい」など、多くの反響が寄せられました。
好物の野菜や床ずれ防止用のマット、おむつなどが届き、お見舞いに来る人も絶えませんでした。
来園者 「年を取ったなりにかわいいところがあると思います。生まれてから死ぬまで見せてくれるのは大事かなと。応援したいなと思います」
「『エサ食べてるなぁ』とか、SNSを毎日チェックして、ヨウヘイきょうも生きてるなって確認しています。子どもには『最後はこうなるけど愛情を持って育てなければいけない』ということを学んでほしいです」
なぜ共感を呼んだのか
ヨウヘイの発信が共感を集めた理由のひとつは、「時間」が見えていたことにあります。元気だった頃から、立てなくなり、寝たきりになっていくまでが、丁寧に伝えられていました。
ゆっくり餌を食べる。声をかけると耳がわずかに動く。
その小さな変化が、日々積み重なっていきました。
来園者の中には、「人の介護と同じですね」「大型犬の介護をこの間までしていて、大変ですよね」と口にする人もいました。
もうひとつは、その姿を隠さなかったことです。
弱くなっていく時間も含めて命の一部であると、園は公開を続けました。
ヨウヘイの時間が誰かの記憶や経験と重なり、共感が広がっていったのです。
老いと向き合う動物園
いま、全国の動物園で、同じ問いが投げかけられています。
医療や飼育技術の進歩によって、動物たちはかつてより長く生きるようになったからです。 足や関節に負担がかからないよう床材を工夫したり、高齢の動物に合わせて生活環境を調整したりする取り組みが各地で進んでいるといいます。
到津の森公園でも、高齢となった動物はヨウヘイだけではありません。
レッサーパンダの「凌凌(りんりん)」は18歳。平均寿命の約2倍とされる高齢で、歯の状態に合わせた餌の工夫が続けられています。
15歳のアムールトラ「ミライ」は、前足の痛みが続いているものの、原因は特定されていません。体への負担が少ない漢方薬を取り入れながら、試行錯誤が続いています。
こうした変化は、動物園が「元気な姿を見せる場所」から、命の時間そのものと向き合う場へと変わりつつあることを示しています。
ヨウヘイ 17歳の誕生日
4月8日。ヨウヘイは17歳の誕生日を迎えました。
ファンが送ってくれた野菜や果物、そして花のブーケも飾られていました。生まれて初めてのイチゴを、首を持ち上げてほおばる姿も見せました。
日々筋力が低下していく中で、懸命に生き続けるヨウヘイと、見守る飼育員。来園者も足を止め、その小さな動きに、視線が集まっていました。
それが、最後の春になりました。
数日後、容体は急変します。
4月17日。ヨウヘイは、静かに息を引き取りました。
「静かに旅立ちました。大往生でした」
SNSでの報告には、「命の尊さを教えてくれてありがとう」「長い間おつかれさまでした」などの追悼コメントとともに、最期まで寄り添ったスタッフをねぎらうコメントも数多く寄せられていました。
来園者 「体は動かなくなったけど目の前にある餌を一生懸命食べて、しっかり天寿を全うしようとする姿が力をくれていました。ヨウヘイにはいろいろな感情を届けてもらいました」
二井綾子 獣医師 「たくさんの人に笑顔や感動を伝えてくれて、ヨウヘイにはありがとうという気持ちでいっぱいです。これからもうちの園にいる一つ一つの命としっかり向き合って、それを皆様にも伝えていけたらと思っています」
レンズ越しに見えたもの
取材の始まりは、「老い」と向き合う動物園の取り組みへの関心でした。
医療や飼育技術の進歩によって動物たちは長く生きるようになり、その分、老いにどう向き合うかが問われている。それは人間と変わらないのではないか。そう考えていました。
その中で出会ったのが、ヤギのヨウヘイでした。
老いを受け入れるかのように、穏やかになっていくそのまなざし。
介護の合間に、そっと寄り添う飼育員の手。
そこにあったのは、人間と変わらない「命」でした。
予期せず、その最期の時間を記録することとなった3か月。レンズ越しに見た光景の中に、「生きる」ということの本質を教えてもらった気がします。
北九州局映像取材 眞野隼伸 2019年に記者として入局 盛岡局・和歌山局を経て2025年8月から現所属
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